次に延べ床面積130�u程度の二階建て住宅の平面計画のテクニックを玄関の位置から考えてみましょう。敷地は15m×15m程度とし、用途地域は住宅地域と仮定します。

まず、南東の入り口の平面計画の参考例です。

玄関とガレージを兼ねたスペースを南東にとります。ガレージの西壁は、庭の囲いと共用しつつ、少し庭を見せるとよいでしょう。

玄関ホールとそれに続く廊下は、少し廊下幅をもたせ、ホールの延長に見せると、玄関もゆつたりとし、また廊下閉鎖性をなくします。南東角の居間は、食堂との間にアコーディオンカーテンかスライディングドアを付け、応接にも利用できると便利でしょう。

勝手口は西にとり、台所、ユーティリティーと直結させると便利です。子供の登下校もここからさせると、子供の管理もでき、また、玄関が常に整理されたままになっていて、不意の来客にもあわてることがないでしょう。

二階は子供室と寝室、そして納戸です。二階への階段は中心部近くにとるほど、二階の廊下面積は少なくてすみ、より有効に部屋がとれます。

南東玄関の場合は、朝日の当たる南側に台所・食堂をとりにくいのが難点といえるでしょう。