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建築するにあたって、まず敷地の選定から始まります。 次は敷地条件の優劣を考えてみましょう。敷地形状は15m×15m(225u…68.18坪)程度の敷地を考えてみましょう。 図は、周囲を道路に囲まれた4ブロックからなる、最も標準的な敷地の図です。東北角地を@、東南角地をA、北西角地をB、南西角地をCとします。 敷地の用途地域は仮に住居地域とします。(最高の高さが10m以下の建物が多いと思われます。それ以上の高さは日影規制により、住居地域ではあまりみかけません。) @とBは、冬至の時、前面の建物が二階建てとしますと、敷地のなかほどまで影が差し込みます。(冬至の太陽高度は31度程度で、建物の高さHに対して約1.6H程度の影をおとします。)基本的には前面道路のある南側敷地の方が好条件といえるでしょう。 次に玄関の位置から考えてみましょう。玄関の位置は、家相上一般的に南東、南、北、北西を「吉」としています。@は3ヵ所の玄関位置が考えられます。A・Bは2ヵ所、Cは3ヵ所が考えられます(図の矢印)。 北側が玄関ですと、南側に日当たりの良い室が全面とれ、われわれにとっても設計しやすい家が出来ます。東南の入り口は、玄関から各室を結ぶ廊下が長くなりがちです。南の入り口は、室が分断されがちで、客室として使う室を独立的に取るほどの規模の住宅でないと、計画が難しくなります。 北側入り口の@、Bは、平面計画がしやすい反面、南側の日影を考慮する必要があります。 B、Cは朝日が期待できず、台所、食堂の位置に苦労します。Aは比較的設計しやすい土地ですが、玄関と廊下の関係を合理的に考えなければなりません。 どの土地もそれぞれ一長一短がありますが、私個人は、@とAの土地が設計しやすく、比較的好条件な敷地だと思っています。 |